2026 8月 21|【和歌山市のパーソナルジム】医療系国家資格者が指導|Titanium Fitness Gym

日別アーカイブ: 2026年8月21日

筋肉痛を早く治すと筋トレ効果は下がる?|冷水浴で+15%が+2%になった研究|和歌山市パーソナルジム

公開日:2026年8月21日 | 監修:石川 翔(柔道整復師・はり師・きゅう師/パーソナルトレーナー)

「筋肉痛は、我慢して残しておいた方が筋肉がつくんじゃないですか?」

和歌山市和歌浦のパーソナルジム Titanium Fitness Gym で、毎月のように受けるご質問です。そして、この質問にははっきりした答えがあります。

結論を先に言うと、痛みを長引かせること自体に、トレーニング上のメリットはありません。ただし「早く治す」という言葉を取り違えて、痛み止めや高用量のサプリメント、トレーニング直後のアイスバスで炎症を強引に抑え込むと、かえって筋肉の成長にブレーキがかかることが、複数の研究で報告されています。

つまり 「何で早く治すか」で答えが真逆になるのです。

この記事では、柔道整復師・はり師・きゅう師の国家資格を持つトレーナーの視点から、筋肉痛のメカニズムを解剖学・生理学レベルまで掘り下げつつ、今日から使える実践的なリカバリー法まで整理します。専門用語には必ずかみ砕いた説明を添えますので、トレーニング初心者の方も安心して読み進めてください。

【 この記事の結論 】

  • 筋肉痛(DOMS)の原因は乳酸ではない。微細な損傷と、それに続く炎症・修復反応である
  • 痛みを感じているのは筋線維よりも筋膜などの結合組織である可能性が高い
  • 痛みの強さと筋肥大の大きさは、ほとんど相関しない
  • 痛みを「消しにいく」介入(トレ直後の冷水浴・鎮痛薬の常用・高用量の抗酸化サプリ)は、筋肥大の適応を鈍らせる報告がある
  • 回復を早める本命は、血流・栄養・睡眠、そしてトレーニング量の設計そのもの

1. 筋肉痛(DOMS)の正体|「乳酸が溜まる」は完全に過去の説

トレーニングの翌日から翌々日に出る筋肉痛は、医学的には 遅発性筋肉痛(DOMS:Delayed Onset Muscle Soreness) と呼ばれます。「遅発性」という名前のとおり、運動直後ではなく、時間が経ってから出てくるのが特徴です。

筋肉痛が24〜48時間でピークを迎え、血中乳酸は運動後30分から1時間で戻ることを示したグラフ

図1|筋肉痛は運動直後ではなく、時間が経ってからピークに達します。乳酸はその前に消えています。

乳酸犯人説が否定された3つの理由

かつては「疲労物質である乳酸が筋肉に溜まるから痛い」と説明されていました。今でもこの説明を目にしますが、スポーツ科学の世界ではすでに否定されています。理由は明確です。

  • タイミングが合わない。血中乳酸は運動をやめると急速に処理され、おおむね30分〜1時間で安静時の水準近くまで戻ります。翌々日にピークが来る痛みを説明できません。
  • 乳酸は疲労物質ではない。乳酸は肝臓や他の筋線維でエネルギー源として再利用されます。むしろ有用な代謝産物です。
  • 乳酸がほとんど出ない運動でも筋肉痛は出る。下り坂を歩く、階段を降りる、ジャンプの着地を繰り返す——こうした運動は乳酸の産生が少ないにもかかわらず、強烈な筋肉痛を引き起こします。

本当に起きていること|筋節の「ポッピング」から始まる

筋肉は、サルコメア(筋節)という収縮の最小単位が数珠つなぎになってできています。全部が均一な強さではなく、長さも耐久性も少しずつ違います。

ここに、筋肉が引き伸ばされながら力を出す局面(エキセントリック収縮)——ダンベルをゆっくり下ろす、坂道を下る、着地するといった動き——が加わるとどうなるか。弱い筋節から順に、支えきれずに一気に引き伸ばされてしまいます。これが「ポッピング」と呼ばれる現象です。

かみ砕くと:強さの違うゴムを直列につないで引っ張ると、いちばん弱いゴムだけが極端に伸びて傷みます。筋肉の中でも同じことが起きている、というイメージです。

引き伸ばされた筋節では、細胞内へカルシウムが漏れ出し、タンパク質を分解する酵素が働き始めます。同時に、筋線維を支える骨格タンパク質(タイチン、デスミンなど)や、周囲を包む結合組織にも微細な損傷が生じます。

そこへ免疫細胞(好中球、続いてマクロファージ)が集まり、壊れた材料を片付けながら、同時に「ここを作り直せ」という再生シグナルを出します。この一連の流れが、筋肉痛の正体です。

2. 痛みを感じているのは、筋線維ではないかもしれない

ここが、多くの記事が書いていないマニアックな論点です。

筋線維には痛みの神経が少なく、筋膜などの結合組織に痛覚神経が密に存在することを示した図

図2|痛みを拾う自由神経終末は、筋線維の中ではなく、それを包む結合組織側に密に分布しています。

じつは、筋線維そのものには痛みを感じる神経終末があまり分布していません。痛みを拾う自由神経終末が密に存在するのは、筋膜、筋周膜、腱移行部といった結合組織のほうです。

動物実験では、エキセントリック運動のあとに NGF(神経成長因子) や GDNF(グリア細胞株由来神経栄養因子) といった物質が筋内で増加し、これが感覚神経を過敏化させて「押すと痛い・動かすと痛い」状態(機械痛覚過敏)を作ることが示されています。逆に言えば、じっとしていれば痛くないのはこのためです。

かみ砕くと:神経そのものが増えて敏感になっている状態です。傷が痛いのではなく、センサーの感度が一時的に上がっている、と考えると近くなります。

この理解が、なぜ実務で重要なのか

「筋線維が壊れているから痛い」と考えると、痛みの強さ=損傷の大きさだと錯覚します。ですが実際には、センサーの感度が上がっているだけかもしれません。

だから、痛みの強さで筋肥大の大きさを測ることはできないのです。

3. 「筋肉痛が強い=効いている」は成立しない

現場でもっとも根強い誤解が、これです。

筋肉痛は、次の3つの条件がそろうと強く出ます。

  • 慣れていない動きを行ったとき
  • エキセントリック局面の負荷が大きいとき
  • 久しぶりに再開したとき

いずれも「新しい刺激だった」という意味であって、筋肥大に最適な刺激が入ったという意味ではありません。

◎ ここは、はっきりしています

同じ人の左右の脚を使って、筋肉痛の強さと筋肥大の大きさを比べた研究では、両者に明確な相関は見られませんでした。

さらに、トレーニングを続けていくと筋肉痛は出にくくなります(反復回数効果)。ですが、そのあいだも筋肉は増え続けます。痛みが消えても、効果は消えていません。

かみ砕くと:筋肉痛は「新しさ」のサインであって、「効いた量」のサインではありません。

4. 本題|筋肉痛を早く治すと、筋トレ効果は下がるのか

ようやく本題です。

答えは「何で治すかによる」。ここを分けずに語るから、話がかみ合わなくなります。

炎症は、壊すものではなく「作り直すための合図」

前半でお伝えしたとおり、筋肉痛の裏側では免疫細胞が集まり、壊れた材料を片付けながら再生シグナルを出しています。

つまり炎症は、修復と成長のスタートボタンです。ここを外から強く抑え込むと、ボタンごと押せなくなります。

トレーニング直後の冷水浴、鎮痛薬の常用、高用量の抗酸化サプリが逆効果になることを示した図

図3|いずれも「痛みを消す」ことには成功します。ですが、消しているのは痛みだけではありません。

① トレーニング直後の冷水浴・アイシング

もっとも影響が大きいのがこれです。次の章で詳しく扱います。

② 鎮痛薬(NSAIDs)の常用

炎症を抑える薬は、痛みを確実に軽くします。ですがその作用点は、まさに修復シグナルを出している経路です。高用量を長期間使うと、筋肥大の反応が鈍くなるという報告があります。

痛みが強くて日常生活に支障がある場合に、医師の指示のもとで使うことを否定するものではありません。問題は「筋肉痛を消すために毎回飲む」という使い方です。

③ 高用量の抗酸化サプリメント

ビタミンCやEを大量に摂ると、運動で発生する活性酸素を減らせます。ですがその活性酸素も、体が「適応せよ」と判断するためのシグナルとして使われています。

食事から摂る範囲であれば問題ありません。サプリメントで極端な量を狙うと、話が変わってきます。

5. 冷水浴を12週間続けた結果|+15% vs +2%

ここは、具体的な数字があります。

12週間のトレーニングで、通常の回復では筋肉量が15%増えたのに対し、毎回冷水浴を行った群では2%しか増えなかったことを示した図

図4|同じトレーニングをしても、直後の過ごし方でこれだけ差がつきました。

◎ 12週間、実際に比べた研究があります

21名の男性を、週2回・12週間のトレーニングに参加させ、毎回のトレーニング後に10分間の冷水浴(約10℃)を行う群と、軽い運動で回復する群に分けた研究です(Roberts ら, 2015年・The Journal of Physiology)。

MRIで測定した太ももの筋肉量の増加は、軽い運動で回復した群が約15%、冷水浴群は約2%。筋力の伸びも、冷水浴群のほうが小さくなりました。

細胞レベルでも、サテライト細胞(筋肉を作り直す幹細胞)の活性と、p70S6キナーゼ(たんぱく質合成のスイッチ)のリン酸化が、冷水浴群で明確に低下していました。

論文の結論はこうです。「日常的な回復法としての冷水浴の使用は、再考されるべきである」

8件の研究をまとめた分析(2024年)でも、同じ方向の結果が出ています。冷水浴を組み合わせると、筋肥大の効果が小さくなる傾向が確認されました。

ただし、正確にお伝えします

① 筋力については、影響が出なかったという報告もあります。冷水浴で鈍るのは、主に筋肉のサイズの変化です。

② 試合と試合の間など、「次のパフォーマンスを優先する場面」では話が別です。翌日にもう一度戦う必要があるなら、冷水浴は有効な選択肢になります。

目的が「筋肉を大きくすること」なら避ける。目的が「明日の試合」なら使う。使い分けが答えです。

かみ砕くと:冷水浴が「悪い」のではありません。筋肥大というブレーキをかけてでも、疲労を早く抜きたい場面があるだけです。

6. 科学的に妥当な、筋肉痛の最速リカバリー法

では、何をすればいいのか。

炎症を止めずに、修復を助ける。これが原則です。

軽く動かす、たんぱく質を切らさない、睡眠を削らない、量そのものを設計するという4つの方法を示した図

図5|派手な方法はありません。ですが、効果はここに集まっています。

① 軽く動かす(アクティブリカバリー)

痛いからといって完全に安静にすると、かえって長引きます。

ウォーキング、エアロバイク、ストレッチ、入浴。いずれも血流を増やすことが目的です。修復の材料である酸素とアミノ酸を運び、老廃物を片付けるには血流が要ります。

目安は「痛みが強くならない範囲」。動かして楽になるなら正解、動かして痛みが増すなら量が多すぎます。

② たんぱく質を切らさない

材料がなければ、作り直すことはできません。体重1kgあたり1.6g前後を目安に、1日3〜4回に分けて摂ってください。

とくに、寝る前と朝起きた直後は空白ができやすい時間帯です。

③ 睡眠を削らない

修復のほとんどは、寝ている間に進みます。成長ホルモンの分泌も、眠り始めの深い睡眠に集中しています。

「回復のために何かする」よりも、「睡眠時間を確保する」ほうが確実です。

④ そもそも出しすぎない設計にする

ここがいちばん見落とされます。

強烈な筋肉痛は、避けられる副産物です。久しぶりの種目をいきなり全力でやる、量を一気に増やす、慣れない動きを大量に繰り返す。こうした組み方をしなければ、そもそも出ません。

そして痛みが出ないほうが、次のトレーニングの質が上がります。結果的に、そのほうが伸びます。

7. 和歌山市のパーソナルジムだからできる「痛みを出さずに効かせる」設計

当ジムは、医療国家資格保有トレーナーが常駐する、スポーツ科学に基づいたパーソナルジムです。

筋肉痛を出すことが目的のトレーニングは行いません。

  • VBT(Enode)で挙上速度を計測|その日に必要な刺激が入っているかを数値で確認します。感覚に頼らないので、追い込みすぎを避けられます
  • エキセントリック局面の設計|筋肉痛の主因である「伸ばされながら力を出す局面」の量を、意図的に管理します
  • 種目の切り替えを段階的に|新しい種目を入れる際は、いきなり全力にせず慣らす期間を置きます
  • 併設の接骨院と連携|痛みが強い、長引く、しびれがあるといった場合は、その場で確認できます

とくに、運動がはじめての方や、久しぶりに再開される方は、最初の数回で強い筋肉痛が出ると続かなくなります。そこを避けるのが、私たちの仕事です。

8. その痛み、筋肉痛ではないかもしれません

最後に、安全に関わる話です。

次のような場合は、単なる筋肉痛ではない可能性があります。

こんなときは、運動を中止して医療機関へ

  • 痛めた瞬間に「ブチッ」という感覚があった|肉離れの可能性
  • 片側だけが極端に痛い|損傷を疑います
  • 押すとへこみや段差を触れる|筋の断裂の可能性
  • 大きな内出血が広がっている
  • 尿の色がコーラのように濃い|横紋筋融解症の可能性。すぐに受診してください
  • しびれや、力が入らない感じがある
  • 1週間以上たっても痛みが引かない

とくに5つ目は、極端に追い込んだあとにまれに起こります。頻度は高くありませんが、放置すると腎臓に負担がかかります。

判断に迷う場合は、併設の和歌の浦 翔鍼灸接骨院でご相談いただけます。

9. よくあるご質問

Q. 筋肉痛があるとき、トレーニングしてもいいですか?

A. 同じ部位を強く追い込むのは避けてください。フォームが崩れやすく、けがのリスクが上がります。別の部位のトレーニングや、軽い有酸素運動であれば問題ありません。むしろ血流が増えて回復が進みます。

Q. 筋肉痛が出ないと、効いていないのでは?

A. いいえ。筋肉痛の強さと筋肥大の大きさには、明確な相関がありません。トレーニングを続けると筋肉痛は出にくくなりますが、そのあいだも筋肉は増え続けます。

Q. アイスバスやサウナは全部だめですか?

A. 全部だめではありません。トレーニング直後に毎回行うのは、筋肥大を狙う目的では避けたほうがよいという研究結果があります。一方、翌日に試合があるなど「次のパフォーマンスを優先する場面」では有効です。目的で使い分けてください。

Q. プロテインは筋肉痛に効きますか?

A. 痛みそのものを直接抑えるわけではありませんが、修復の材料になります。たんぱく質が足りていないと、作り直す作業自体が進みません。

Q. ストレッチで筋肉痛は防げますか?

A. 運動前の静的ストレッチで筋肉痛が予防できるという十分な根拠はありません。ただし、運動後の軽いストレッチは血流を増やす目的で有効です。

Q. お風呂で温めるのはどうですか?

A. 血流を増やす方向に働くので、回復にはプラスです。ただし、痛めた直後で腫れや熱感が強い場合は避けてください。

Q. マッサージは効果がありますか?

A. 痛みの感じ方を和らげる効果は報告されています。強く揉みほぐすより、やさしくさする程度のほうが安全です。

10. まとめ

  • 筋肉痛の原因は乳酸ではない。微細な損傷と、それに続く修復反応
  • 痛みを感じているのは、筋線維より筋膜などの結合組織である可能性が高い
  • 痛みの強さと筋肥大の大きさは、相関しない
  • 冷水浴・鎮痛薬・高用量サプリで炎症を消しにいくと、筋肥大が鈍る
  • 回復の本命は血流・栄養・睡眠、そして量そのものの設計
  • いちばん確実なのは、強い筋肉痛を出さない組み方をすること

筋肉痛を我慢して残す必要はありません。ですが、消しにいく方法を間違えると、せっかくのトレーニングが目減りします。

痛みと上手に付き合いながら、確実に積み上げていきましょう。

11. 参考文献

  1. Roberts LA, Raastad T, Markworth JF, et al. Post-exercise cold water immersion attenuates acute anabolic signalling and long-term adaptations in muscle to strength training. J Physiol. 2015;593(18):4285-4301.
  2. Piñero A, Burke R, Augustin F, et al. Throwing cold water on muscle growth: a systematic review with meta-analysis of the effects of postexercise cold water immersion on resistance training-induced hypertrophy. Eur J Sport Sci. 2024;24(2):177-189.
  3. Fyfe JJ, Broatch JR, Trewin AJ, et al. Cold water immersion attenuates anabolic signaling and skeletal muscle fiber hypertrophy, but not strength gain, following whole-body resistance training. J Appl Physiol. 2019;127(5):1403-1418.
  4. Mizumura K, Taguchi T. Delayed onset muscle soreness: involvement of neurotrophic factors. J Physiol Sci. 2016;66(1):43-52.
  5. Morgan DL, Allen DG. Early events in stretch-induced muscle damage. J Appl Physiol. 1999;87(6):2007-2015.

この記事を書いた人|石川 翔(いしかわ しょう)
Titanium Fitness Gym 代表/和歌の浦 翔鍼灸接骨院 院長。柔道整復師・はり師・きゅう師(いずれも国家資格)。3年制の養成校を2つ修了し、柔道整復師は学年首席。プロゴルファーをはじめとする競技者のコンディショニングも担当しています。

12. 和歌山市和歌浦のパーソナルジム|Titanium Fitness Gym

医療国家資格保有トレーナーが常駐する、スポーツ科学に基づいたパーソナルジムです。

  • 柔道整復師・はり師・きゅう師の国家資格を持つトレーナーが担当します
  • VBT(Enode)で挙上速度を計測し、その日に必要な刺激を数値で判断します
  • 併設の和歌の浦 翔鍼灸接骨院と連携。痛みが出たら、その場でケアに切り替えられます
  • 見学・体験トレーニングは無料。運動がはじめての方も歓迎しています
  • 24時間ご利用可能・駐車場完備

対応エリア

和歌山市(和歌浦・新和歌浦・雑賀崎・紀三井寺・宮前・秋葉町・和歌山市駅周辺など)を中心に、海南市・岩出市・紀の川市・有田市方面からもご来店いただいています。

まずは無料体験から

痛みを我慢させるトレーニングは行いません。
体の状態を確認したうえで、今のあなたに合った負荷をご提案します。

店名
Titanium Fitness Gym(タイタニウムフィットネスジム)

所在地
〒641-0022 和歌山県和歌山市和歌浦南3-9-1 FSビル1F

電話
080-1450-6588

施設利用
24時間(パーソナルトレーニングは予約制)

体験
見学・体験トレーニング無料

併設
和歌の浦 翔鍼灸接骨院/駐車場完備

当ジムについて詳しく知りたい方はこちら

【和歌山市のパーソナルジム】
Titanium Fitness Gym トップページ >

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療を目的とするものではありません。効果や感じ方には個人差があります。強い痛みや不調がある場合は、医療機関にご相談ください。

【追い込みすぎ注意】限界まで追い込んでも結果は変わらない?トレーニング強度と疲労の科学|和歌山市のパーソナルジム

公開日:2026年8月21日 | 監修:石川 翔(柔道整復師・鍼灸師/パーソナルトレーナー)

こんにちは。和歌山市和歌浦のパーソナルジム「Titanium Fitness Gym(タイタニウムフィットネスジム)」代表の石川翔です。

「ハードに追い込むほど、筋肉は成長する」

そう信じて、毎回のセットで限界までバーベルを挙げていませんか。

適切な負荷が必要なのは間違いありません。ですが「追い込む量」と「疲労の蓄積」のバランスが崩れると、成長するどころか、伸びが止まります。

今回は、研究で分かっている「止めどき」の話をします。

この記事の結論

  • 失敗するまで追い込んでも、追い込まなくても、結果はほぼ同じという分析があります
  • 筋力を伸ばしたいなら、むしろ追い込まないほうが結果が良いという報告も
  • バーの速度が20%落ちた時点が、ひとつの目安になります
  • 「限界まで」を毎回やる必要は、どちらの目的でもありません

1. 「追い込むほど効く」は本当か

効果は途中で頭打ちになり、疲労だけが積み上がっていきます。

まず、全体像から。

追い込み度合いと得られる効果の関係が、途中で頭打ちになることを示した図
図1|効果と追い込み度合いは、比例しません。ある地点を超えると、増えるのは疲労だけになります。

トレーニングの効果は、追い込んだ分だけ直線的に増えていくわけではありません。

ある地点までは伸びます。ですがそこを超えると、効果は横ばいになり、疲労だけが増えていきます。

そして疲労は、直線的には増えません。

疲労は、後半で一気に増えます

フォームを保てる余力がある範囲なら、疲労は主に鍛えた筋肉の局所にとどまり、1〜2日で回復しやすくなります。

一方、毎セット限界まで追い込むと、筋肉以外の部分にも負担が及び、回復に数日かかることがあります。

最後の1〜2回のために、翌日以降の質を落としている。これが、追い込みすぎの正体です。

2. 研究では、差が出ませんでした

「限界まで」と「手前で止める」を比べた研究が、いくつもあります。

◎ 大きな分析で、確認されています

15の研究をまとめた分析では、限界まで追い込んだ場合と、手前で止めた場合とで、筋力にも筋肉の大きさにも有意な差が出ませんでした(Grgic ら, 2022年)。

さらに、トレーニング量をそろえずに比べた場合には、手前で止めたほうが筋力の伸びが良いという結果まで出ています。

別の15研究の分析でも「限界まで追い込むことが筋肥大に優れているという根拠はない」と結論づけられています(Refalo ら, 2023年)。

つまり、毎回限界まで追い込むことに、はっきりした上乗せ効果は確認されていないということです。

その一方で、疲労だけは確実に増えます。

3. 目的によって、止めどきが変わります

ただし、目的によって最適な位置は少し変わります。

筋力・パワー目的と筋肥大目的で、止めどきが変わることを示した図
図2|どちらの目的でも「毎回、限界まで」は必要ありません。ただし最適な位置は少し違います。

筋力・パワーが目的なら

追い込まないほうが、結果が良いという報告があります。

理由は、次のセットの質が落ちるからです。限界まで粘ると、そのセットの後半だけでなく、その日の残り全部のバーの速度が落ちます。速く挙げる能力を伸ばしたいのに、遅い動作ばかりを繰り返すことになります。

筋肥大が目的なら

こちらは、もう少し粘ったほうがわずかに有利という結果が出ています。

ただしその差は小さいと報告されています。しかも「限界の一歩手前」と「限界」の間に、はっきりした境目があるわけではありません。

整理すると

筋力・パワー目的|手前で止める。むしろそのほうが伸びる

筋肥大目的|もう少し粘ってよい。ただし毎セット限界にする必要はない

どちらにしても「毎回、全セット限界まで」は、根拠のない追い込み方です。

4. 速度が、止めどきを教えてくれます

「あと何回できるか」の感覚は当てになりません。速度は数字で出ます。

ここで登場するのが、バーが動く速さです。

同じ重さを繰り返し挙げていくと、疲れるにつれてバーは遅くなります。この「どれだけ遅くなったか」が、疲労の指標になります。

速度が20%落ちた時点で止めた場合と40%まで粘った場合の、筋力の伸び・疲労・必要回数の比較図
図3|20%で止めたほうが筋力が伸び、疲労は少なく、しかも回数は半分で済んでいます。

◎ 8週間、実際に比べた研究があります

スクワットで「速度が20%落ちたら止める」グループと「40%まで粘る」グループを、8週間比べた研究です(Pareja-Blanco ら, 2017年)。

結果、20%で止めたグループのほうが、筋力とパワーの伸びが大きくなりました。しかも疲労は少なく、行った回数も少なくて済んでいます。

40%まで粘ったグループは、筋肉の大きさはやや上回りましたが、力を素早く出す能力は、かえって落ちていました。

スクワットの場合、速度が20%落ちた時点は、限界まで続けた場合のちょうど半分くらいの回数にあたると報告されています。

つまり半分の回数で、それ以上の結果が出ているということです。

5. 疲労が抜けていないときのサイン

筋肉痛だけを目安にしないでください。

疲労が抜けていないときの5つのサインを示した図
図4|2つ以上当てはまるなら、その日は強度を落としてください。

とくに分かりやすいのが、上から2つ目です。

同じ重さなのに、バーが遅い。これは、本人の感覚より先に出ることが多いサインです。「今日はいける気がする」と思っていても、数字が先に教えてくれます。

こんなときは、中止して医療機関へ

まれですが、極端な追い込みのあとに次のような症状が出ることがあります。

  • 尿の色が、コーラのように濃くなった
  • 筋肉の腫れと、動かせないほどの強い痛みが続く
  • 運動後に、極端な脱力感がある

いずれも横紋筋融解症という状態の可能性があります。頻度は高くありませんが、放置すると腎臓に負担がかかります。すぐに運動を中止し、医療機関を受診してください。

6. 強度をコントロールする3つのルール

今日から使える形にまとめます。

① 「あと1〜2回できる」で止める

毎セット潰れるまでやるのではなく、あと1〜2回は挙げられたという段階で終える。

研究の結果を踏まえると、これで得られる効果はほとんど変わらず、疲労だけを減らせます。

② バーの速度が明らかに落ちたら、そこで終える

粘って無理に挙げる必要はありません。速度が落ちた時点で、そのセットから得られるものは、ほぼ取り切っています。

そこから先は、次のセットと翌日の質を削っているだけです。

③ 追い込む日と、そうでない日を分ける

毎回全力では、体は適応する余地を持てません。

重い日、技術やスピードを重視する日、量を抑える日。この3種類を週の中で使い分けます。

7. 3〜5週に1回、落とす週をつくる

意図的に軽くする週を挟みます。

3週間かけて負荷を上げ、4週目に落とす回復週のサイクルを示した図
図5|上げ続けるのではなく、区切って落とす。この波をつくると、次のサイクルで伸びやすくなります。

ディロードと呼ばれる考え方です。3〜5週に1回、重量やセット数を普段の半分ほどに落とします。

関節や腱にかかっていた負担が抜け、蓄積した疲労がリセットされます。

この点は、正直にお伝えします

ディロードについては、実践としては広く行われているものの、研究の数はまだ多くありません。

ただ、疲労が積み上がると質が落ちることは複数の研究で確認されています。落とす週を意図的につくるのは、理にかなった対応だと考えています。

8. 「つらい」と言えることが、安全につながります

これは根性の問題ではありません。環境の問題です。

2026年5月、消費者庁の消費者安全調査委員会が、パーソナルトレーニングにおける事故の調査報告書を公表しました。

そこで事故の要因のひとつに挙げられていたのが、「消費者が申告・中止などの行動をしにくい環境」です。

報告書に記録されていた事例

利用者が「限界です」「膝がこわい」「無理です」と伝えたにもかかわらず、トレーナーが「ここを乗り越えないといけない」「大丈夫」と続けさせた。そういう事例が複数登録されていました。

言えなかったのではなく、言ったのに止めてもらえなかった。

この記事でお伝えしてきたとおり、限界まで追い込むことに、はっきりした上乗せ効果は確認されていません。

乗り越えなければいけない場面など、ほとんどないのです。

当ジムでは、「つらい」「今日は調子が悪い」と言っていただくことを歓迎しています。それは中断ではなく、メニューを組み替えるために必要な情報です。

「今日の自分に、どこまでが適量か」を数値で見ませんか

無料体験では、体の状態を確認したうえで、その日に必要な負荷をご提案します。追い込むことが目的ではありません。

LINEで体験を予約する電話する 080-1450-6588

9. 当ジムでの管理の仕方

感覚ではなく、数字で判断します。

当ジムではEnodeという計測機器を使い、1回ごとのバーの速度をその場で確認しながら進めます。

  • 今日は狙いの範囲に入っているか|軽すぎ・重すぎを避けられます
  • 速度が落ちてきていないか|セットを終える判断ができます
  • 前回と比べてどうか|疲労が残っているかが分かります
  • その日の体調に合っているか|同じ重量でも、日によって速度は変わります

「気合いで無理をして怪我をする」も「軽すぎて刺激が入っていない」も、数字を見れば防げます。

とくに、部活動やお仕事と並行されている方ほど、この管理が効いてきます。疲労が抜けきらないまま次の練習に向かうことが、いちばん多い失敗だからです。

10. よくあるご質問

Q. 追い込まないと、成長できないのではないですか?

A. 複数の研究をまとめた分析では、限界まで追い込んだ場合と手前で止めた場合とで、筋力にも筋肉の大きさにも有意な差は出ませんでした。「追い込むこと」自体が目的にならないようご注意ください。

Q. 達成感がないと、やった気がしません。

A. その気持ちはよく分かります。ただ「限界まで追い込んだ達成感」と「体が実際に適応して強くなること」は別物です。当ジムでは数値を見せることで、達成感の基準を変えていただくようにしています。

Q. 速度の計測がないと、判断できませんか?

A. いいえ。「あと1〜2回はできる」で止めるという目安でも十分です。計測機器があると、その判断が正確になり、日ごとの変化も見えるという違いです。

Q. 筋肉痛がないと、効いていないのでは?

A. 筋肉痛の強さと、効果の大きさは一致しません。慣れてくると筋肉痛は出にくくなりますが、それは効いていないという意味ではありません。

Q. ディロードの週は、何もしなくていいですか?

A. いいえ。完全に休むのではなく、重量やセット数を半分ほどに落として動きます。動きを止めないほうが、次のサイクルに入りやすくなります。

Q. 疲れが抜けないときは、休んだほうがいいですか?

A. 完全に休むより、強度を落として動くほうがよい場合が多いです。ただし睡眠が足りていない、食事が取れていないといった場合は、そちらを先に整えてください。

11. 和歌山市でジムをお探しの方へ

Titanium Fitness Gymは、和歌山市和歌浦南にある24時間営業のパーソナルジムです。

  • 医療国家資格(柔道整復師・鍼灸師)を持つトレーナーが担当します
  • VBT(Enode)で挙上速度を計測し、その日に必要な負荷を数値で判断します
  • 併設の和歌の浦 翔鍼灸接骨院と連携。痛みが出たら、その場でケアに切り替えられます
  • 見学・体験トレーニングは無料。運動がはじめての方も歓迎しています
  • 駐車場完備。お車でお越しいただけます

対応エリア

和歌山市(和歌浦・新和歌浦・雑賀崎・紀三井寺・宮前・秋葉町・和歌山市駅周辺など)を中心に、海南市・岩出市・紀の川市・有田市方面からもご来店いただいています。

12. まとめ

  • 効果と追い込み度合いは比例しません。途中で頭打ちになります
  • 限界まで追い込んでも、手前で止めても、結果はほぼ同じという分析があります
  • 筋力目的なら、むしろ追い込まないほうが伸びるという報告も
  • バーの速度が20%落ちた時点が、実用的な目安になります
  • 3〜5週に1回、意図的に落とす週をつくる
  • 「つらい」と言える環境そのものが、安全につながります

「限界まで追い込んだ達成感」と「体が強くなること」は、別物です。

賢く休むことも、トレーニングの一部です。

最近「疲れが抜けない」「体に違和感がある」と感じている方は、一度、強度と量を見直してみてください。

13. 参考文献

  1. Grgic J, Schoenfeld BJ, Orazem J, Sabol F. Effects of resistance training performed to repetition failure or non-failure on muscular strength and hypertrophy: a systematic review and meta-analysis. J Sport Health Sci. 2022;11(2):202-211.
  2. Refalo MC, Helms ER, Trexler ET, Hamilton DL, Fyfe JJ. Influence of resistance training proximity-to-failure on skeletal muscle hypertrophy: a systematic review with meta-analysis. Sports Med. 2023;53(3):649-665.
  3. Pareja-Blanco F, Rodríguez-Rosell D, Sánchez-Medina L, et al. Effects of velocity loss during resistance training on athletic performance, strength gains and muscle adaptations. Scand J Med Sci Sports. 2017;27(7):724-735.
  4. Sánchez-Medina L, González-Badillo JJ. Velocity loss as an indicator of neuromuscular fatigue during resistance training. Med Sci Sports Exerc. 2011;43(9):1725-1734.
  5. 消費者安全調査委員会「消費者事故等調査報告書 パーソナルトレーニングにおける事故」2026年5月27日公表

この記事を書いた人|石川 翔(いしかわ しょう)
Titanium Fitness Gym 代表/和歌の浦 翔鍼灸接骨院 院長。柔道整復師・鍼灸師(ともに国家資格)。パーソナルトレーナーとして、プロゴルファーをはじめとする競技者のコンディショニングも担当しています。

まずは無料体験から

医療国家資格保有トレーナーが常駐する、スポーツ科学に基づいたパーソナルジム。
追い込むことが目的のトレーニングは行いません。

店名
Titanium Fitness Gym(タイタニウムフィットネスジム)

所在地
〒641-0022 和歌山県和歌山市和歌浦南3-9-1 FSビル1F

電話
080-1450-6588

営業
24時間(パーソナルトレーニングは予約制)

体験
見学・体験トレーニング無料

併設
和歌の浦 翔鍼灸接骨院/駐車場完備

LINEで体験を予約する電話する 080-1450-6588競技者の方はこちら

※本記事は一般的なトレーニング情報であり、効果や感じ方には個人差があります。治療を目的とするものではありません。痛みや不調がある場合は医療機関にご相談ください。