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筋トレの後、20分以内に有酸素へ|「順番」で脂肪の燃え方が変わる理由|和歌山市のパーソナルジム

こんにちは。和歌山市和歌浦のパーソナルジム、Titanium Fitness Gym(タイタニウムフィットネスジム)です。

前回の記事「部分痩せはできない?」を公開したところ、お客様から鋭いご質問を2ついただきました。どちらも記事の核心を突いた、とても良い質問です。今回はその2つに正面からお答えします。

いただいた2つの質問

「運動しても消費カロリーは頭打ちになる」と書いてあったのに、なぜ後半で有酸素運動を勧めているの? カロリーを消費しないなら意味がないのでは?

狩猟採集民と現代人の消費カロリーが同じなら、どうして現代人ばかり太っているの?

前回の記事

「部分痩せ」はできない?お腹の脂肪が最後まで落ちない理由と、科学的に正しい順番

前回の記事を先に読む

1. 疑問①|カロリーが増えないのに、なぜ有酸素運動なのか

結論から申し上げます。有酸素運動をお勧めしているのは、カロリーを稼ぐためではありません。

前回お伝えしたとおり、運動を増やしても1日の総消費カロリーは頭打ちになります。ですから「有酸素で何kcal消費した」という発想は、そもそも当てが外れています。では何のためにやるのか。

分解された脂肪は、使わないと元に戻ります

脂肪細胞から分解されて血中に出た脂肪酸は、そのまま放っておくと、再び脂肪として蓄え直されます。これを再エステル化といいます。実際、分解された脂肪酸のかなりの割合が、使われないまま脂肪細胞へ戻っていることが分かっています。

分解された脂肪酸を使い切った場合と、使わずに再び脂肪細胞へ戻る場合を比較した図

図1|「分解される」と「減る」は別物です。血中に出た脂肪酸を使い切って、はじめて脂肪は減ります。

つまり有酸素運動の役割は、せっかく分解された脂肪を、元に戻らせないための『燃やし切り』です。カロリー稼ぎではなく、仕上げの工程だとお考えください。

2. なぜ筋トレを先にやるのか|ホルモンの「出方」が違う

「じゃあ有酸素だけでも、脂肪は分解されるんじゃないの?」——されます。ただし、出方がまったく違います。

筋トレでは脂肪を動員するホルモンが数分で立ち上がり、有酸素運動ではじわじわ上がることを示したグラフ

図2|同じ「脂肪を動員する」でも、立ち上がりの速さが違います。イメージ図です。

有酸素運動の場合|じわじわ上がる

ジョギングやバイクでもアドレナリンは分泌されます。ただし強度が低いぶん、ゆっくりとしか上がりません。血中に十分な脂肪酸が出そろうまでに、どうしても時間がかかります。

昔から言われていた「有酸素運動は20分以上やらないと脂肪が燃えない」という話は、この立ち上がりの遅さが元になっています。ただしこれは誤りで、実際には運動開始直後から脂肪は使われています。20分という区切りに根拠はありません。

筋トレの場合|数分で一気に立ち上がる

一方、重い負荷をかける筋トレでは、体が「大量のエネルギーが要る」と判断し、ノルアドレナリンや成長ホルモンを短時間で大きく分泌します。実際の研究でも、筋トレの後には血中のグリセロールや遊離脂肪酸(分解された脂肪の指標)が明確に高くなることが確認されています。

つまり筋トレは、脂肪を「分解して血中に出す」工程を、短時間で一気に済ませてくれる作業なのです。

3. 薪割りと暖炉|順番が効く理由

筋トレを薪割り、有酸素運動を暖炉の火にたとえた図

図3|大きな丸太のままでは燃えません。割ってから、まとめて燃やす。順番にはこういう意味があります。

筋トレ=薪を割る作業。大きな丸太(脂肪)のままでは燃えないので、強い刺激を与えて、燃えやすい細かい薪(血中の脂肪酸)に一気に変えておきます。

有酸素運動=暖炉にくべる作業。薪が大量に準備された状態で火を起こし、まとめて燃やし切ります。

有酸素運動だけでやろうとすると、走りながら薪を割ることになります。できないわけではありませんが、効率は落ちます。逆に筋トレを先に済ませておけば、有酸素は1分目から燃やす作業に集中できます。

4. 【重要】筋トレと有酸素の間を、空けすぎない

ここが、今回いちばんお伝えしたい実践的なポイントです。この順番には、意外な「時間制限」があります。

成人男性を対象に、①有酸素のみ/②筋トレの20分後に有酸素/③筋トレの2時間後に有酸素の3条件を比較した研究があります(Goto ら, 2007年)。筋トレは6種目・各3〜4セット、有酸素は最大酸素摂取量の50%程度の強度で60分という設定でした。

筋トレ後20分で有酸素を行った場合に脂肪の燃焼が有意に増加し、2時間空けると差がなくなったことを示した図

図4|血中の脂肪酸は②③どちらでも高くなりましたが、実際に燃焼量が増えたのは②だけでした。

結果、筋トレの20分後に有酸素を行った条件でだけ、有酸素運動中の脂肪の燃焼量が有意に増えました。一方、2時間空けた条件では、有酸素のみの場合と差がありませんでした。

血中の脂肪酸そのものは、2時間空けた条件でも高くなっていました。それでも燃焼量は増えなかった。つまり「分解しておくこと」だけでは足りず、ホルモンが働いているうちに燃やし切る必要があるということです。

ここから導ける実践ルール

筋トレを終えたら、間を空けずにそのまま有酸素へ。目安は20分以内です。「筋トレは朝、有酸素は夜」と分けてしまうと、この効果は期待できません。

シャワーを浴びて出直す、家に帰ってから走る、という組み立ては、この点では損をしています。

なお前回の記事で「筋トレでインスリンが下がるから」と書きましたが、この研究では筋トレ後にインスリンはむしろ上昇していました。効果の主役はインスリンの低下ではなく、ノルアドレナリンや成長ホルモンによる脂肪の動員だと考えるほうが正確です。訂正してお詫びします。

5. 疑問②|消費が同じなら、なぜ現代人は太るのか

こちらも、とても良い質問です。答えはシンプルで、

出ていく量に上限があるのに、入ってくる量だけが激増したからです。

狩猟採集生活を送る人々が食べているのは、狩った肉、木の実、イモ類、野生の果物。どれも、まとまったカロリーを摂ろうとすると相当な量を食べる必要があります。噛む回数も多く、満腹感も早く来ます。

同じ約400kcalを摂るのに必要な量を、ゆで卵・りんご・菓子パンで比較した図

図5|加工食品は、少量で大量のカロリーが摂れるように作られています。しかも、満腹感が追いつきません。

一方、現代の加工食品は少量で爆発的なカロリーが摂れるように設計されています。菓子パン1個、清涼飲料1本、スナック1袋。数分で数百kcalが入ってきます。

消費できる量には天井がある。けれど摂取には天井がない。だからこそ前回の結論に戻ります——脂肪を「減らす」のは食事の担当。運動は「形を作る」担当。この役割分担は、ここまでの話がすべてつながった結果なのです。

6. 今日からのジムでの組み立て方

ここまでの話を、そのまま実行できる形にまとめます。

順番 内容 ポイント
1 ウォームアップ 5〜10分 関節を動かす。息が弾む程度まで
2 筋トレ 30〜40分 大きな筋肉(脚・背中・胸)を優先。10回前後で効く重量
3 休憩は短く 着替えず、そのまま次へ。20分以内が目安
4 有酸素 20〜30分 会話ができる強度で十分。追い込む必要はありません
5 ストレッチ 5分 翌日の動きやすさが変わります

強度は「きつすぎない」で正解:有酸素を追い込むと糖質の利用が増え、狙いから外れます。

時間より順番:60分やる必要はありません。研究の設定が60分だっただけです。

週2回でも成立します:毎日やる前提だと続きません。

7. やりがちな失敗3つ

有酸素を先にやってしまう:薪を割る前に火をつけている状態です。さらに、先に有酸素を行うとその後の筋トレでの成長ホルモン反応が鈍くなることも報告されています。

筋トレと有酸素を別の日・別の時間に分ける:それぞれの効果はありますが、今回の「つなげる」メリットは消えます。

有酸素で追い込みすぎる:息が上がりきる強度は、脂肪を燃やす目的からは外れます。

8. 当ジムでは、これを「数値」で管理します

当ジムは、医療国家資格保有トレーナーが常駐する、スポーツ科学に基づいたパーソナルジムです。

■ VBT(Enode)で、その日に必要な刺激を数値で決める
「脂肪を動員するだけの強度が出ているか」は、感覚では分かりません。挙上速度を測ることで、軽すぎ・重すぎを避けられます。

■ 筋トレから有酸素までの流れを、その場で組み立てる
今日の内容なら休憩は何分か、有酸素はどの強度か。毎回その日の状態に合わせます。

■ 国家資格者が姿勢と関節を評価
痛みがある場合は、併設の和歌の浦 翔鍼灸接骨院と連携します。

■ 24時間営業
筋トレと有酸素を続けて行える時間を、無理なく確保できます。

9. 和歌山市でパーソナルジムをお探しなら

Titanium Fitness Gymは、和歌山市和歌浦南にある24時間営業のパーソナルジムです。ダイエット目的の方から競技者まで対応しています。

併設の「和歌の浦 翔鍼灸接骨院」と連携。痛みが出たらその場でケアに切り替えられます

医療系国家資格(柔道整復師・鍼灸師)を持つトレーナーが担当

見学・体験トレーニングは無料。運動が久しぶりの方も歓迎しています

駐車場完備。お車でお越しいただけます

対応エリア

和歌山市(和歌浦・新和歌浦・雑賀崎・紀三井寺・宮前・秋葉町・和歌山市駅周辺など)を中心に、海南市・岩出市・紀の川市・有田市方面からもご来店いただけます。

10. よくあるご質問

Q. 筋トレの後、どうしても時間が空いてしまいます。意味がないですか?

A. いいえ。筋トレそのものの価値(筋肉を守る・姿勢を整える)は変わりません。今回お伝えしたのは「つなげるとさらに良い」という上乗せの話です。できる範囲で構いません。

Q. 有酸素は何分やればいいですか?

A. 研究の設定は60分でしたが、日常的には20〜30分から始めて問題ありません。時間よりも、筋トレの直後に行うことのほうが重要です。

Q. 有酸素の強度はどのくらいですか?

A. 会話ができる程度です。息が上がりきる強度では糖質の利用が増え、狙いから外れます。

Q. 筋トレの日と有酸素の日を分けてもいいですか?

A. 分けても、それぞれの効果はあります。ただし今回の「分解した脂肪をその場で燃やし切る」というメリットは得られません。

Q. 朝の空腹時に有酸素だけ、というのはどうですか?

A. 悪くありません。インスリンが低い時間帯は脂肪が動員されやすいためです。ただし低血糖を起こしやすい方、貧血のある方、治療中の方は無理をしないでください。

Q. 結局、いちばん大事なのはどれですか?

A. 食事です。運動の順番は「同じ努力の効率を上げる工夫」であって、主役ではありません。ここを取り違えないでください。

11. まとめ

有酸素運動の役割はカロリー稼ぎではなく、分解された脂肪を戻さないための仕上げ

筋トレは、脂肪を血中へ動員する工程を短時間で一気に済ませる作業

だから筋トレ → 有酸素の順番。しかも間を空けすぎない(20分以内が目安)

消費に上限があるのに摂取が激増した。だから減らすのは食事の担当

順番を変えるだけなら、今日からできます。まずはそこからで十分です。

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12. 参考文献

  1. Goto K, Ishii N, Sugihara S, Yoshioka T, Takamatsu K. Effects of resistance exercise on lipolysis during subsequent submaximal exercise. Med Sci Sports Exerc. 2007;39(2):308-315.
  2. Goto K, Higashiyama M, Ishii N, Takamatsu K. Prior endurance exercise attenuates growth hormone response to subsequent resistance exercise. Eur J Appl Physiol. 2005;94:333-338.
  3. Pontzer H, Durazo-Arvizu R, Dugas LR, et al. Constrained total energy expenditure and metabolic adaptation to physical activity in adult humans. Curr Biol. 2016;26(3):410-417.
  4. Careau V, Halsey LG, Pontzer H, et al. Energy compensation and adiposity in humans. Curr Biol. 2021;31(20):4659-4666.

この記事を書いた人|石川 翔(いしかわ しょう)
Titanium Fitness Gym 代表/和歌の浦 翔鍼灸接骨院 院長。柔道整復師・鍼灸師(ともに国家資格)。プロゴルファーのパーソナルトレーナーとしても活動し、競技力向上と身体のケアの両面からサポートしています。

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※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、診断・治療を目的とするものではありません。効果の感じ方には個人差があります。持病のある方、治療中の方、妊娠中の方は、医師にご相談のうえ運動を行ってください。